須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成28年9月号掲載
 ついて行けなかったのか 
 ついて行かなかったのか
 今年の8月は、リオオリンピック、北海道・東北地方等をおそった台風10号、泉田知事の知事選不出馬等色々なことがありました。
そのなかで、最近のオリンピックにおける金メダル数が、アテネ(16)、北京(9)、ロンドン(7)と低調傾向となっていましたが、リオでは12個と復調の兆しが見え、連日寝不足気味になりながらテレビで観戦していました。

 そうは言っても、時差の関係で朝のニュースで結果を知ることが多かったのですが、女子マラソンはお盆休みに行われたため、LIVEで最後まで見ることができました。今回は福士、田中、伊藤の三人が出場しました。この中で、田中智美を指導したのが、山下佐知子というバルセロナオリンピック(1992年)に出場した方です。当時京セラに所属しており、稲盛和夫の講演CDにも登場してきます。前年の世界選手権東京大会で銀メダルを取り、バルセロナにおいてもメダルが期待されておりました。しかし、結果は有森裕子が銀メダルで、山下佐知子は4位に終わりました。
 稲盛和夫は「絶対に先頭集団について行け」と言っていましたが、そうはならず、ここで標題の言葉となったわけです。

 この背景は旧財閥系の企業が終戦と共に再スタートしたのに対し、京セラ は10年遅れのスタートなので、全力で先頭集団を走っている旧財閥系の企 業を追いかけ、追いついたことにあります。マラソンの専門家は、「最初から全力で走ったのではバテてしまう」と言うかもしれません。しかし、それではいつまで経っても先頭集団の仲間入りができないではないかという思いがあります。

 私が思うに、全力で走ってもついて行けなかったのであれば、順位が何位になってしまっても仕方がないということではないかと思います。
 このことは、日常の仕事・人生においても同じ事が言えることではないでしょうか?「やらなかったのか」、「やれなかったのか」は重要な問題です。
 結局、今回の結果は、福士14位、田中19位、伊藤46位でした。
4年後の東京オリンピックに期待したいと思います。

                所長 須田幸英
 事務所通信9月号掲載
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